Hello, HALO HALO♪

 夫の駐在の話が出る前はほとんど何の予備知識もなかったフィリピン。食べ物はどんな風?と検索して目が釘付けになったのがこのハロハロでした。アイスが紫って!何味?毒?毒なの?ドラクエなら毒の色だよね?あ、ハロウィン?ハロウィン用に紫にしてるの?それで名前がハロウィンの “ハロハロ” ?

 はい、どちらも外れでした。まずは毒じゃないですし、ハロウィンの“ハロ”でもないんですよね。まずは紫なのはこちらで “Ube”(ウベ)と呼ばれているお芋の色素なんですね。このウベはアイスをはじめとしてケーキ、クッキー、餡、羊羹などスイーツによく使われています。色は個性的だけど香りや味に癖がないうっすら甘いお芋という感じなので、材料として重宝するようです。ウベアイスは 見た目とはうらはらに優しい甘さのアイスなのでした。

halohalo @ Milkeyway Cafe, makati, Philippines
写真はミルキーウェイ・カフェ @マカティのハロハロ。こちらに来る前から食べたかった♪ボリュームたっぷりで 225ペソ≒500円(2019年12月現在。以下同)

 そしてハロハロの名前、ハロはフィリピンの言葉で“混ぜる”という意味なんですって。つまりハロハロは “まぜまぜ” っていうデザートなんですね。何だか可愛らしい名前ですよねぇ♡ 日本でもだいぶメジャーになってきているようで、料理番組で取り上げられたり、クッキング・サイトでレシピが紹介されたりしていますね。で、その“まぜまぜ”の中身は、ココナッツミルクシロップをかけたかき氷の上にウベアイスが載っているのがデフォルトになっています。そこへ加えて、緑色や赤色のゼリー、白花豆、小豆、ひよこ豆などの豆の甘煮、プリン、フルーツの加工品、タピオカ、ナタデココ、シリアル類などがトッピングされています。お店によってその具材の組み合わせや配分のレシピが違うので、その味わいを比較しながら頂くのがまた楽しいのです。

Inside of Milkyway Cafe @ Makati, Philippines
ミルキーウェイ・カフェ @マカティ 店内。12月の写真なのでフラワーポットがクリスマス仕様です。

  そういえば写真のハロハロを提供しているミルキーウェイ・カフェには日本人に親切な店員の方がいて(中高年のご婦人)、その方はお料理と食べ方の説明などを英語でしてくれるのですが、ハロハロを出す時に「混ぜましょうか?」と聞いてこられるのです。英語なのでよくわからなくてイエスと言ったりにっこりうなずいたりすると、この美しいハロハロを完全にミックスしてただの薄紫のかき氷化してくれてしまうので、写真を撮ったりゆっくり混ぜるのを楽しみながら頂きたい方は 、”No, thank you.” と笑顔で、しかしハッキリとお断りしてくださいね。実際ある日、8人位の日本人の団体の方全員分のハロハロをまぜまぜしてまわっているのを目撃したので、もしかしてこの方は混ぜるのが格別にお好きなのかもしれません。

menu of Milky way Cafe @ Makati, Philippines
ミルキーウェイ・カフェのアイスクリームメニュー♪どのデザートも思っているより大きく、2~3人でシェアして食べるのがよさそう。

 このご婦人に限らず、フィリピンの人たちは食べ物を“まぜまぜ”するのが好きだという話もあります。現地の方たちの典型的な食事は魚と野菜の煮込みやゆでた野菜などを白御飯に添えたもので、そのおかずと御飯をスプーンで混ぜながら食べているみたい。こちらで人気のレストランに日本出身の『ペッパーランチ』というお店があって、熱々の鉄板にガーリックライスとお肉を乗せ美味しいソースをじゅぅっとかけて出して、お客さんはそれを鉄板で混ぜながら焼いて食べるスタイルの料理を提供してるんです。 美味しくって栄養バランスもばっちりでニンニクとじゅぅじゅぅとで元気の出る、このいわば“鉄板めし”が私も大好きでよく食べに行くんですけど、あちこちの大きなショッピングモール内に店舗があって市民権を得ているんですよ。その美味しさはもちろんのこと、プラス・アルファの “まぜまぜ” もその人気に一役買っているのかもしれませんね。

halohalo @ Abe, High Street, BGC, Philippines
BGCはハイストリートにあるフィリピン料理レストラン“Abe”(アベ)のハロハロ。二人で一つ注文すると『二つに分けてお出ししましょうか?』と尋ねてくれる細やかな配慮が嬉しい。ゼリーは緑でプリンがまろやかなコクを加えてくれます。

 ちょっと鉄板めしで熱くなってしまったけれど(鉄板だけにw)今日の主役のハロハロに話を戻すと、日本のコンビニのミニストップもハロハロを日本の店内で作って提供してますよね。しかもかなり個性的なバリエーションのハロハロを出していて面白いなぁと思った記憶があります。こちらにもコンビニはあって、見かける頻度としてはセブンイレブン、ファミリーマートに次いでミニストップという感じ。ただ、日本のコンビニを想像して入るとまず裏切られます。品揃えもサービスも何もかも違う別なお店と思っておいたほうがよいでしょう。ツナマヨおにぎりとか売ってないですからね(涙)。でもミニストップならもしかしてハロハロはあるのかも知れない、と思っていくつかの店舗を回ってみましたが、残念ながらどこにもありませんでした。コンビニではなくファストフード店になりますが、フィリピンでは支持率No.1あのマクドナルドをも寄せ付けない圧倒的人気のハンバーガーショップ “ジョリビー” にはハロハロ・サンデーがありました!流石でございます!

halohalo-sundae @ Jollibee
フィリピンではマクドナルドより圧倒的に支持されているファストフード店 “ジョリビー” には かき氷ではなくソフトクリームがベースのハロハロ・サンデーが。90円程度で楽しめます。

 冒頭の写真のハロハロを提供しているミルキーウェイ・カフェのマップは最下段にあります↓。フィリピン料理を提供しているきれいなカフェ・レストランで、地下に駐車場もあり、店内は天井も高く通りに面した側は大きなガラス張りにされていて明るく解放感もあります。日本でも浸透しているフィリピン料理のアドボ(お肉と野菜の酢と醤油ベースの煮込み)、レチョン(豚の丸焼きを切り分けて出すもの。皮がパリパリで美味しい)、デザートではバナナのほのかな酸味と三種のアイスクリームのバランスをほどよく仕上げたバナナスプリットもおすすめです。カレカレという料理はピーナッツのペーストで具材を炊いたものでフィリピン代表料理で有名ですが、かなりコクのあるゴマペースト風の味わい。好みが分かれますし、ナッツ類にアレルギーのある方はくれぐれもご注意下さいね。お料理のお値段はライス付きワンディッシュ425ペソ≒1,000円位(2019年12月現在)からと、お財布の心配はいらない感じ。メトロ・マニラと呼ばれるマニラ首都圏16市+1町の中の一つの市、マカティ市のパサイロード沿いのミルキーウェイ・ビルの二階にあります。有名な高級日本食店 “築地” も同じビルの三階にあるので、探す時の目印になりますよ。

Japanese restaurant Tsukiji @ Makati, Philippines
一度は行ってみたい日本食レストラン “築地”。ミルキーウェイ・ビルの三階にあります。

 《おまけ~フィリピンの歩き方~安全に過ごすために》 フィリピンの治安についてはまた別なページで触れようと思っていますが、このページしか見られない方のために少しだけ。 世界を見渡せば安全危険の程度も種類も様々。その国その場所で何をどう気を付けるかは変わってきます 。私はマカティでは昼でも一人歩きはしないようにしています。あっても店の前までドライバーの送迎で行きます。まずは身の安全を確保してのお出かけです。次に持ち物の管理ですが、どこを歩く時も背後に同じ人がいないか時おり確かめ、いるようなら歩くペースを変えて距離をとったり先に行かせたりもします。バッグを持っていても大丈夫そうなエリアでも、バッグは常に肩から斜め掛けにして体の前面に配置して手を添えていますし、スマホもなるべく取り出しません。どんなに安全そうに見える行きなれた店内でもバッグのストラップを外さず肩からかけたまま膝の上、体の前面に置いています。バッグさえ持たないほうがよさそうと思う場所では、体にフィットする薄手の旅行用ウエストポーチを服の下、脇の下あたりに忍ばせ片腕で挟んでおくという用心ぶりです。

a man walking alone in dark woods

 私自身、日本国内では身の危険に警戒するのは満員電車や夜道の一人歩きぐらいでしたでしょうか。なので初めの頃は出かけるたびに緊張して、あちこち変な筋肉痛になったり気持ち的にぐったりしたものでした。それでもしばらくすると警戒することがごく当たり前になりました。変な例えかも知れませんが、日本でも外出するとき裸に一万円札を張り付けた姿で出掛けたりしないですよね。お金は見えないところに持ち、行き先に合った服を着て車や自転車に気を付けて歩くのが当たり前の装備と歩き方ですよね。私も今ではそれぐらい当たり前の感覚で、場所に合った安全を確保しながらお出かけを楽しめています。皆様の安全の参考になれば嬉しいです。

nirurebynirure
  • nirurebynirure
  •  初めての海外暮らしとなるフィリピン。夫以外知り合いのいない暮らしをゆるっと満喫中♡ そんな現役・駐在員妻、主婦(無職)、英語はカタコト、な私が見聞きし、飲んでは喰い、出掛けては帰ってきた事など、皆さまが知っていたり知らなかったりするフィリピンをおすそ分けします♪
     ☆2018年~フィリピン駐在となった夫に帯同。
     ☆夫婦二人でメトロ・マニラに暮らす。